この本との出会いが、あなたの運命を変えるかもしれません。
2012年シーズン途中に、イチロー選手はマリナーズからヤンキースに電撃移籍。それ以降の活躍は、今さら説明するまでもないでしょう。
移籍後、ヤンキース特有の雰囲気について、彼はこう語っています。
「勝っても負けても、気持ちが大きく動かないだろう、ということを想像させる空気なんです。成熟している感じがしますよね」。
ヤンキースには、自分が理想とする雰囲気がある。そういう憧れに似た気持ちが彼に移籍を決断させたと、私は考えています。
「試練」と「孤高」は、とても相性がいいのです。もちろん、この二つの要素が壮大な夢を実現することに貢献してくれます。
まず、試練です。どんな試練が訪れても、人生の軸を変えない。ブレない。それが一流の人間の共通点。
試練が訪れたとき、多くの人々は冷静さを忘れてしまいます。時にはパニックに陥る人間も、珍しくありません。
それが事態をますます悪い方向に導いてしまうのです。
イチロー選手は、試練をエネルギーに変えて飛躍に結びつけることができます。
つまり、試練こそ、夢実現にとって不可欠な要素なのです。だから、試練が訪れても、自分を飛躍させてくれる素晴らしい機会と捉とらえて、その状況を楽しみましょう。
試練と真正面から向き合って夢を実現するためには、孤高を保つ姿勢が求められます。
そのことについて、ヤンキースに移籍後、チームに貢献したゲームの後でイチロー選手はこう語っています。
「これまでシアトルで自分なりに孤独と戦ってきたことが、確実に自分の力になっていたと思います」。
イチロー選手には、とても「孤高」という言葉がよく似合います。
夢を実現するために頼れるのは、自分しかいない。そういう思いが、イチロー選手はことさら強いのです。
チャンピオンやトップアスリートは概して孤独です。なぜなら、他人の顔を気にしながら壮大な夢を実現することは、とても難しいからです。
他人に迎合したり、誘惑に負けて他人に振り回されているようでは、自分の信念に基づいた行動など、できるわけがありません。
もちろん、夢はどんどん遠ざかっていきます。
迷いを捨てるためには、あえて孤独になってイチロー選手のように自分自身を見つめる時間をたっぷり確保しましょう。
この本に収録されているイチロー選手のノウハウを取り入れることにより、あなたもすごい夢を実現できるのです。