琉球新報より
プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスは8日、宜野湾市立体育館で岩手ビッグブルズとプレシーズンマッチを行い、85―55で前日に続いて勝利した。
キングスは第1クオーター(Q)の立ち上がり、岩手の激しいディフェンスに阻まれて攻撃のリズムをつかめない時間が続いた。しかし山内盛久らが攻撃に加わると徐々にペースをつかんだ。第2Qに入るとスクーティー・ランダルやキブエ・トリムなど外国人選手が攻守で存在感を示し、49―22と大きくリードして前半を終えた。第3Qは岩手の猛攻を止めることができずに点差を詰められたが、第4Qにかけてキングスも勢いを取り戻して逃げ切った。
キングスは25、26日に県立武道館で韓国リーグKBLの高揚オリオンズとプレシーズンマッチを戦う。
琉球ゴールデンキングス
8555―(17―12,32―10,11―19,25―14)
岩手ビッグブルズ
◆新外国人が活躍
キングスの新外国人が実力の高さを見せつけた。スクーティー・ランダルは15得点で勝利を引き寄せ、5アシストで仲間をバックアップした。キブエ・トリムは209センチの長身を生かし、12リバウンドを拾って攻撃の起点となった。チームの大黒柱であるアンソニー・マクヘンリーやジェフ・ニュートンに引けを取らない活躍で、岩手戦2連勝に貢献した。
「自分ができるすべての可能性をコート上で表現する」。試合後の記者会見でシーズンに向けた意気込みを聞かれ、ランダルは力強く語った。その言葉に誇張はなかった。岩手との第2戦でも多彩な技で会場を盛り上げた。攻撃では速攻からリング下に切り込み、激しいディフェンスに当たり負けせずに得点を奪った。リング下で相手マークを引きつけて、フリーになったアウトサイドの仲間に技ありのパスを出す場面もあった。
トリムはリング下で強さを発揮し、試合後には「楽しかった」と集まったファンに感謝の気持ちを伝えた。伊佐勉ヘッドコーチはランダルとトリムについて「計算通りハッスルしてくれた」と納得の表情。「一丸となって戦う姿勢が確認できた」と大きな手応えを得た様子だった。(平安太一)