腰痛ベルト・コルセットの効果
腰痛ベルトとコルセットは腰痛のときに腰周りをサポートするグッズとして有名ですが、実はこの2つはイコールではありません。まずは、その違いについてお伝えしましょう。
腰痛ベルトやコルセットの役割は、腹部を適度に圧迫して腹圧を上げ、体を内側から支えて腰椎への負担を軽減することにあります。つまり、腰周りの筋肉や脊椎の働きを助け、痛みが出ない姿勢を保つなど、腰痛の緩和やサポートに使われるもので、腰痛を治すものではありません。ただし、腰だけでなく骨盤も圧迫するので、仙腸関節の引き締めや、脊椎のゆがみを抑える効果もあります。また、腰回りを包んで温めるので、筋肉の緊張をほぐすことによるリラックス効果も期待できます。
腰痛ベルト・コルセットの選び方
それでは、腰痛ベルトやコルセットは、どのように選んだらよいのでしょうか?腹圧をしっかり固定でき、かつ日常生活の動作を妨げないものを選びましょう。さらに、ずれにくく、通気性がよく、自分の体のサイズに合ったものを選ぶことも大切です。
また、幅にも広いタイプと狭いタイプがあり、これは腰痛の種類によって選び分ける必要があります。腰のくびれや、くびれより少し上に痛みがある場合は、幅の広いものを、骨盤や股関節あたり、お尻に痛みがある場合は、幅の狭いものを選びましょう。
腰痛ベルト・コルセットの正しいつけ方
腰痛ベルト・コルセットは、正しくつけることも大切です。幅の広いタイプ(腰痛ベルト)は、胃を圧迫しないように、おへその位置を基準にして腰から骨盤の上のほうにかけて巻きましょう。幅が狭いタイプ(骨盤ベルト)は、骨盤より少し下に巻きます。幅の広い腰痛ベルトより下にくるようなイメージです。
また、右だけ、左だけといった片側にだけ腰痛が出ている場合は、巻く際の引っ張る方向が重要です。通常、痛い側のベルトひもを引っ張ってきて中央で止めます。
予防として使う際の注意点
腰痛はないけれど、職業がら予防したいという場合にも、腰痛ベルトやコルセットは有効です。特に、力仕事をするときは、ぎっくり腰を予防するために巻いておくとよいでしょう。ただし、常につけておくと筋肉が衰えて逆に腰痛の原因をつくってしまうので、予防として着用する場合は必要なときだけつけるようにし、常用は避けるようにしましょう