こんにちは、今日は肘の痛みについてお話します。
まず肘関節の構造からお話ししましょう。肘関節は、上腕骨(肩から肘までの骨)の末端と2本の前腕骨(肘から手首までの骨)の合計3本の骨が組合わさるような構造で機能しています。前腕骨の2本とは、「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」です。そして肘関節の周りにある軟骨や筋肉、腱にサポートされながら安定性を保っています
青年期、特に30代以降の女性に多く見られるのは、「関節リウマチ」です。関節リウマチは、手の指や肘から発症することが多く、最初は、「朝起きたときに手や指がこわばって握りにくい」「肘の曲げ伸ばしがスムーズにできない」という症状がみられます。遺伝的要因、環境因子など原因はいろいろ考えられますが、はっきりとは断定できません。
関節リウマチを発症される方は圧倒的に女性が多く、血液検査で「抗CCP抗体」を計るとすぐに診断はつきます。抗リウマチ薬、生物学的製剤、副腎皮質ステロイド剤などの薬物療法をし、炎症が治まって痛みがとれてもスムーズに動かせない、変形が治らない、といった患者さんが整形外科を受診することが多いです。レントゲンを撮ると、高齢者の場合は骨の変形が進み、すでに骨欠損しているケースもありますので、関節リウマチと診断されたら内科だけでなく、早めに整形外科も受診していただきたいですね。国の指導でも治療には「薬物療法」、「リハビリテーション」、「手術療法」、「日常生活」と4本の柱があります。レントゲンを撮って関節の変形などが確認されたら、薬だけで治療するのではなくリハビリも並行して行うことが運動機能の回復にはとても大切です。
もっとも大切なのは、正確な診断。整形外科を受診し、レントゲンを撮って痛みの原因を突き止めることが先決です。まずはともあれレントゲン。そして受診の際にはメモを用意してください。なぜ痛くなったのか?痛み止めは効くか?おすすめは受診の際にメモを用意しておくことです。病院で白衣のドクターを見た途端、言いたいことを忘れてしまう患者さんは意外と多いものですから
ちなみに通常は患部を温めたほうがよいことが多いですが、寝ているときに痛いというのは炎症を起こしている可能性がありますから、その場合は冷やしたほうがよいでしょう。しかし自己診断せずに、肘に痛みや違和感があれば、まずはかかりつけの整形外科医に相談してください。
肘の病気やケガは、年齢や性別に関わらず起こり得る疾患です。肘関節が正常に機能するから、腕を曲げたり伸ばしたり、手を握ったり、手首をひねったりすることができるのです。もし肘に痛みや違和感があれば、放置せずにその症状をできるだけ細かく書き出し、早めに整形外科を受診していただきたいですね。
(お問い合わせ)
◎スマイル鍼灸整骨院 本院(汀良町) 098-884-6161
那覇市首里汀良町 3-39 1F 首里駅徒歩1分 ファミリーマートすぐそば オレンジののぼりが目印です。
駐車場 3台~5台
◎スマイル鍼灸整骨院 久場川院 098-886-1680
那覇市首里久場川町2-131 プロスペール首里1F
首里りうぼう徒歩1分 首里皮膚科跡地 首里内科、整形外科、眼科すぐそば
駐車場 3台あります