症例
■28歳 女性 作業員 「慢性的な肩こり」 社会人になってから肩こりが徐々に発症し、最近では頭痛も起こる。 肩こりは主に左側だが、右に出ることもある。 休日は学生時代から続けているテニスに打ち込みたいが、仕事の疲れでなかなかできていない。
■検査 左の肩が上方に上がっており、明らかに左の筋肉が緊張傾向にありました。背中の筋緊張も強く、全身的な疲れの原因になっていると思われました。 代償的に右側の首の筋肉も緊張しており、左右の筋バランスが崩れていることも気になりました。
■治療 背部・肩上部の筋肉の緩和操作を行いましたが、右の首の筋肉は緊張したままでしたので、そこも併せて緩和操作を行いました。 肩こり用の体操と、ストレッチをお伝えして、継続して頂いています。
■経過及び考察 頭痛の鑑別は比較的容易ですが、重篤な疾患が隠れている場合がありますので、慎重な問診が必要になります。 この方の場合、緊張性頭痛の様相でしたので、筋肉の緩和と共に徐々に頭痛の頻度も少なくなりました。 年度末などの仕事が忙しい時期に、一次的にこりが強くなりますが、初診時の様な状態は脱しています。