関節を動かすのは筋肉ですが、筋肉の力を四肢の先端に伝える紐状のものを腱といいます(アキレス腱の腱です。)この腱は、腱の浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症を腱鞘炎といいます。
最も一般的なものは狭窄性腱鞘炎で、その代表的な病名が
①ばね指(弾発指)— 手指の屈筋腱に起こる(すべての指に起こり得る)
②デケルバン(ドケルバンともいう)氏病 — 手首の親指側に起こる
ばね指とデケルバン、この2つは理屈は”狭窄性”と同じですが発症する部位によって名前と症状が異なっているようです。これ以外にも手首の小指側、肘など腱鞘炎を起こす部分はあるけど特に名前はついてないみたい。
一般的な原因
ばね指の原因が関節リューマチだったりする以外は、腱鞘炎の原因は「使い過ぎによる腱と腱鞘の間の機械的な摩擦による炎症」です。
桜が聞いたことのある症例は、ペンを持つ作家の手、日常的な家事をする主婦の手、楽器の演奏家の手や肘、赤ちゃんを抱くママの肘、食事を運ぶウエートレスの肘、リハビリに通う歩行困難者を介助する医師の肘などです。 最近ではゲームのやり過ぎって人もいるみたいです。また出産後や更年期など、女性ホルモンのバランスの変化する時にもなりやすいそうです。どうもエストロゲンが減る時期に起こることが多いみたい。(美容にも大事なホルモンよね…)
しくみは単純で、”本人の持ってる筋力に対して、大きな負担が長い時間加わって炎症が起こる”のです。患者に女性が多いのも、女性の方に筋肉の弱い人が多いからでしょう。桜が腱鞘炎になったのは次のような理由です。