オスグッド(いわゆる成長痛)
成長痛は、いわゆる骨端症(こったんしょう)とも呼ばれ、成長期に成長軟骨の部分に痛みを生じる障害です。(病気ではありません)
成長期ですから骨はどんどん成長するのに、筋肉によっていつも強く引っ張られていると言うような状況で、その「引っ張られる力」に、まだ固まっていない成長過程にある柔らかい軟骨が負けてしまい、炎症を起こしたり、ひどくなればその軟骨が剥離してしまって強い痛みがでます。
いつも激しいスポーツを行っている子供に多く見られる障害です。
痛みの出る部分
小学2年生から5年生ごろには「かかと」、5年生から6年生ごろには「膝」、中学生になれば「腰」、と言う具合に成長する骨によって痛む部分が変わってきます。
これは成長期によって大きく成長する部分が違うからです。
医師に「成長痛」と診断されても「痛みがひどくないのなら、様子を見ながら運動を続けてもいいよ」と、言われる場合もあります。
その時はヒザや踵へ掛かる負担を出来る限り軽くする為に、特に入念に運動前のウォームアップ~ストレッチ、練習中の休憩時間にも出来ればこまめにストレッチを行います。 練習中(試合中)でもヒザや踵が痛くなってきたら、必ずコーチに言って休憩をします。
運動後には必ず、少なくとも30分間は痛みのある部分をアイスバッグなどで冷やすようにしましょう!これにより患部の腫れが、かなり抑えられます。きっと痛みが和らぐのも実感できるハズです。
成長痛(オスグット)の治療
成長痛の疑いがあるのなら、まずは必ず病院へ行ってお医者さんに診てもらいましょう。
成長痛は医師による適切な指導と治療さえ受ければ、タチの悪い障害ではなく、一時的にスポーツを休んで安静にしたり、専用サポーターやテーピング、ウレタン・パッドの装具療法により、膝や、踵の負担を取り除いてあげれば痛みが和らぎ、またスポーツが出来るようになる場合も多いのです。
ただ、成長痛には個人差があり、自然に痛みが消える場合もあれば、無理をすればどんどん痛みが増してゆき、成長期が終わってからも痛みが残る場合だってあります。 とにかく素人判断は禁物ですから、専門医に診てもらうことが何よりも大切です。
お困りの保護者の方は、ぜひ一度当院へご相談ください。