体外受精が適応とされるのは、次のような方の場合です。
◆両側の卵管障害
両側の卵管を失った人や、炎症などによって両側の卵管が詰まっている場合。
◆男性不妊
精子減少症や精子の運動率の悪い人 生殖補助技術と精子数の目安
人工受精(AIH) 1ccあたりの精子数1000万個以上
体外受精(IVF-ET) 1ccあたりの精子数500万個以上
顕微授精(ICSI) 1個以上
無精子症で、精液中に精子が0でも精巣上体、精巣に存在すれば顕微授精を行うことが出来ます(多く採取できれば体外受精も可能)
・精巣上体精子採取法(MESA)
精液中の精子数は0でも精巣上体に精子が存在すれば採取して顕微授精が可能(多く採取できれば体外受精も可能)
・精巣精子採取法(TESE)
精子中の精子数は0でも精巣に精子が存在すれば採取して顕微授精が可能
◆子宮内膜症
子宮内膜症では、卵子は育っているのに排卵した卵子が傷ついたり、卵管が卵巣に卵巣に癒着して受精が出来ない場合もあります。そのため卵巣から取出して体外で受精させます。
◆抗精子抗体
抗精子抗体が高く、人工授精では妊娠しない場合。
◆その他
・あらゆる検査をしても原因がわからない方
・一般治療、AIHをくり返しても妊娠しない方