キングス史上最強といっても過言ではなかった昨季のキングスは、プレーオフホーム敗退というショッキングな結果でシーズンを閉じました。あの日から、シーズンの全てを振り返り、その敗戦の理由を探し続ける日々を過ごしました。
12−13シーズンのキングスは、各選手がプレイングタイムを勝ち取る為に、激しいチーム内競争をすることで高いチーム力を維持しましたが、その選手層の厚さゆえ、誰が出場してもおかしくないという状態が各選手の位置づけを曖昧にし、結束力を高める事が出来なかった事を理由の1つと考えています。その結果をシビアに受け入れ、あの絶望から力強く立ち上がるべく我々琉球キングスは、誰よりもキングスを理解する人物・伊佐勉をヘッドコーチに迎えました。
「団結の力」
今季、キングスがシーズンのテーマに上げるのは「団結の力」
ヘッドコーチを筆頭に全スタッフ・全選手が気持ちを1つに戦う事は当前ですが、決して精神的な意味合いに留まらず、オフェンスやディフェンスにおけるチーム戦術と個々の役割を完全に相互理解し、それらを高い次元でエクスキューション(遂行)していくことを目指しています。
至極当然のことに言及しているようですが、過去5シーズンを振り返ると、キングスはbjリーグのどのチームよりも多くの勝ち星(189勝69敗、勝率73.3%)を重ね、当然のように勝ち続けて来ました。この勝って当たり前という事がほんの僅かではありますが大切な事を軽視させ、その小さな穴がプレーオフという一番大事な局面において、大きな綻びとなってしまいました。
その結果を受け、今季はこのテーマに合致した選手でチームを構成することを最優先としました。その為、ラーカイのインサイドアタック、ウッドベリーのアウトサイドスコアリング、並里の圧倒的な突撃力、それらが恋しくなる瞬間も訪れることでしょう。しかし、個々の得点能力に頼らず、オフェンスで相手をねじ伏せようとするのでもなく、手堅いチームディフェンスを貫き通し、キングスの伝統ともいえる守備からの速攻の機会を辛抱強く伺いながらプレーするチームを目指します。それが、試合終盤の勝負所で大きな力を発揮すると信じています。
更には、スターティングメンバー、ベンチスタートのプレーヤー、出場機会は皆無でもベンチを温めながらもコート上の選手を鼓舞する役割の者など、全選手に特有の役割を与えることで、それぞれの存在意義が強まっていくことを期待しています。
「本当にいいチームでなければプレーオフでは勝ち切れないということを再確認させられたプレーオフ地元敗退だった」という伊佐ヘッドコーチの言葉。その「本当に良いチーム」を作るため、我々キングスは「団結の力」を信じ、全力で戦って参ります。もちろん「団結の力」は選手や球団スタッフだけでなく、キングスを応援いただいているファンの皆さん、沖縄の皆さんと共にシーズンを戦って行きたいという想いも込められています。
昨シーズンの悔しさを忘れず、団結の力を信じ戦って行きますので、今シーズンも琉球ゴールデンキングスへの声援をよろしくお願いします。
団結から生まれる力を信じて
琉球ゴールデンキングス