大後頭神経痛
大後頭神経痛の治療について
後頭部にズキンと痛みが走ったり、頭皮がピリピリ痛んだりすることはありませんか?
近年増加傾向にあるのが「後頭神経痛」です。両者とも肩凝りや頚凝りがひどくなった時に出てきます。
「緊張型頭痛」では、頭を締め付けられた様な痛みや、目の奥が痛い感じが長時間続くのが特徴でした。
それに対して「後頭神経痛」は、後頭部にズキンと瞬間的な痛みを感じたり、頭皮にピリピリとした痛みを感じるのが特徴です。
パソコンやスマートフォンを使用する際など頭が前傾した姿勢が長時間続くと、頚の後ろの筋肉が緊張し硬くなります。
いわゆる肩凝り・頚凝りの状態です。
硬くなった筋肉が後頭部を引っ張ることで大後頭神経や小後頭神経を圧迫・刺激して起こるのが「後頭神経痛」です。
施術内容は「緊張型頭痛」の場合とほぼ同じです。頚・肩・後頭骨周辺の筋肉の緊張を手技で取っていきます。
そうすることで後頭神経への圧迫や刺激を取り除き、症状の緩和を目指します。
頭の感覚を支配する神経として、「大後頭神経」「小後頭神経」「大耳介神経」などがあり、それぞれの神経について説明させていただきます。
大後頭神経:第2頚神経から分岐し、後頭下三角と呼ばれる筋肉で囲まれた間を通り頭の後ろから頭頂部にかけて分布しています。
小後頭神経:頚椎から出た頚神経叢から分岐し、耳の後ろ側から側頭部のあたりに分布しています。
大耳介神経:小後頭神経と同じく頚神経叢から分岐し、耳の周辺や顔の横に分布しています。
これらの神経に対して障害がおき、神経の痛みが出ることを総称して「後頭神経痛」とよぶ事があります。
症状としては、それらの支配領域である後頭部や頭頂部、側頭部などにピリピリ、ズキズキといった電気が走るような痛みや痺れがあり、痛みが発作的に出る場合もあれば持続的に痛みがあるなど様々です。
後頭神経は首の筋肉の間を通っていきますが、首の筋肉は頭を支えている為緊張しやすく、その結果後頭神経を圧迫してしまい神経痛として症状に出てしまう場合もあります。
また、長時間のデスクワークやスマートフォンの操作により猫背や下を向くことなど姿勢の悪さが首の筋肉を緊張させる原因となってしまい結果的に後頭神経痛に繋がってしまいます。
また、そういった患者さんは常日頃から、仕事や家などで猫背や下を向くことが多いため、姿勢が悪くなっていることが多いです。
そのため鍼を行いながら猫背矯正を行い、姿勢から改善し治療していきます。
またそれでもなかなか頭痛が改善されない患者さんに対しては、頭痛の原因となっている神経が走っている部分に直接電気を流して痛みを取っていきます。
毎日の不良姿勢の蓄積がしつこい頭痛や肩こりを引き起こす原因にもなってきます。
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