ゴルフの怪我
■ゴルフ肘
スイング動作での負担が肘に伝わり、部分的な微細損傷や炎症が発生し、痛みが出ています。肘の内側、外側、後方が痛くなるタイプがあります。症状は、肘の内側の痛み、はれ、スイングの痛み、動きの制限、時にしびれも出ます。悪化すると軟骨炎やはく離骨折、疲労骨折などになりますので、ちゃんと受療されることをおすすめします。
傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。炎症を取り除くために、患部を保冷剤で冷やすようにして下さい。悪化防止と再発予防のために、フォームの改善も必要です。重量物を持ち上げたり、力を入れたり患部に負担のかかる動作は控えて下さい。
■ぎっくり腰(軽度)
腰部の関節や筋をはじめとする周りの組織を損傷しているため痛みが出ています。
痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。中腰、スクワット動作、階段の上り下りを控えてください。うつぶせ寝、あぐら、足を組む姿勢はやらないようにご注意ください。
■肩こり症
様々な原因で肩周りの筋肉が緊張したり、骨格が歪んだり、動きが悪くなったりして、症状が出ています。痛み・重苦しさだけでなく、頭痛・気持ち悪さ・吐き気・目の疲れ・耳鳴りが出る場合もあります。
症状に合わせて、筋肉の緊張をほぐすための電気治療とマッサージ、矯正などを行います。高い枕で寝ないようにして下さい。デスクワークなど長時間のうつ向き姿勢は控えて下さい。頬杖や肘枕をやらないようにご注意ください。
■股関節捻挫
股関節を構成する組織を損傷しているために痛みが出ています。
傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。正坐、屈伸、踏み込み動作、長時間の歩行は控えて下さい。運動は、しばらく控えて下さい。
■椎間板ヘルニア
背骨は、円柱を組み合わせたアーチ状の構造になっています。椎間板ヘルニアとは、この円柱状の椎間板が、外に飛び出てしまう疾患です。椎間板ヘルニアの患部と椎骨は、めったなことではヘルニアを発症しないようになっていますが、テニスやゴルフなどで、強く腰を動かすことによって、骨や筋肉が弱くなり、起こりやすくなることがあります。
椎間板ヘルニアは、自然治癒する場合が多いため、保存療法を用いることが大半を占めます。しかし、症状が重い場合は、外科手術を行う必要がでてきます。痛みを自分で判断せず、専門医に診てもらいましょう。
■インピンジメント症候群
肩の引っ掛かり症状の総称です。スイング動作みたいに、腕をあげて、さらにひねるような動作をすると、腕の骨が肩甲骨や周りの組織などに衝突して、関節を包む膜や腱の炎症・損傷を引き起こします。そのために、バンザイ動作などで痛みが出ます。
2週間はできる限り毎日ご通院することをおすすめします。その後は経過に合わせてお伝えします。傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。肩・腕に負担をかけないよう、痛い側を上にして横向きで寝るようにして下さい。投球動作などの痛みの出るような動きは控えて下さい。過度の練習は控え、ストレッチや準備運動をしっかりと行いましょう。
■TFCC損傷
手首の小指側にある軟骨を痛めています。そのため、手首を曲げたり、回したり、手を着いたりして、この軟骨に負担がかかる動作をすると痛みがでます。
1週間はできる限り毎日ご通院することをおすすめします。その後は経過に合わせてお伝えします。傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。手首に負担がかかる動作は控えて下さい。重い物を持つのは控えて下さい。固定具を施行した場合は、患部安静保持のため一定期間外さないようにして下さい。